唇をかみしめて。
先週、散髪中に寝ちゃったのが失敗・・・。
気持ちいいんだもんな・・・、床屋さん・・・。
チョキチョキチョキチョキのリズム・・・。
心がフワフワするんだよな、床屋さんにいると・・・。
気持ち良くって寝ちゃったんだよな・・・。
おまかせします!
そう言って寝ちゃった僕が悪いんだよな・・・。
目が覚めたら鏡の中にタラちゃんがいた・・・。
「いかがです?」
あまりにも自信たっぷりに床屋さんが言うので、
僕はニッコリと微笑むしかなかった・・・。
おまかせします!
そう言ったのは僕だ・・・。
確かに言った・・・。
武士に二言は無い・・・。
タラちゃんで過ごそう・・・。
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愛娘が思春期なので、坊主頭は出来ない・・・。
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床屋さんからの帰途、みんなが僕を見ているような気がした・・・。
「あっ、タラちゃんだ・・・。」
「ぷぷっ、タラちゃんだ・・・。」
「おいみんな!タラちゃんがいるぞ!」
とっても恥ずかしいけれど、こんな時こそ胸を張らねば!
堂々と歩かなければなるまいぞ!
威風堂々と、肩で風を切りながら歩く・・・。
タラちゃんだぞ!
タラちゃんだぞ!
そこのけそこのけ!タラちゃんが通るぞ!
けっ・・・。
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家に着く。
笑いをこらえる家族・・・。
ただいま〜っ!の替わりに言う・・・。
タラちゃんでちゅ。
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タラ・レバは禁物。
野球の原則。