２３日のカキーン曜日。

暑い暑い一日だった。
ラジオの情報によると、気温が３０度を超えた地域もあったらしい・・・。
いよいよこれから！だね。
野球の夢はグングンと膨らむ・・・。
わっはっは！今週もまた、カキーン曜日が来たんだもんね・・・。

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先日の雨で、布ボールが全部濡れてしまった・・・。
濡れるとすごく重たくなる・・・。
重たくなると凄いスピードで僕に当たる・・・。
痛い思いをする毎日が続いていた・・・。
パコーン・パコーンってね、いつもはそんな感じの音なのだが、
濡れた布ボールを打つ音は、ズバン！・ズバン！って恐いんだ。
全然違うんだ・・・。

干しても干しても湿っていたんだけれど、
ようやく今日のような暑い晴天で乾く・・・。
お日さまってね、やっぱり偉大だ・・・。

お日さまを見上げる・・・。
目を細めて見上げる・・・。
とっても僕はシアワセな気持ちになるんだ・・・。

夏は、きっと、もうすぐだ。

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軍手を二枚重ねて丸くして、縫いつけただけの布ボール・・・。

２５個を１セットにして、毎日４セットずつ１００球をハヤトは打つ・・・。

正面に僕が腰掛けてトスをする・・・。
布ボールが身体にぶつかる度にね、僕は大袈裟に痛がる・・・。
考えてみれば、こんなにも親不孝な練習って無いんだけれど、
楽しい・・・。
本当に楽しくてシアワセな時間だ・・・。

パコーン・パコーン・・・。
イテテテテ・・・。

もしも僕が役者なら、斬られ役は上手になっただろうと思う・・・。
イテテテテ〜っ！って、ね。

パコーン・パコーン・・・。
イテテテテ・・・。

よくぞ飽きずに毎日続いたものだ・・・。

果たして、こんな練習に意味があるのかどうか疑問だけれど、
こんなにも一緒になって楽しんだんだ・・・。
それで充分だと僕は思っている・・・。

パコーン・パコーン・・・。
イテテテテ・・・。
コカーン！・・・にもぶつかったりするが、
おおっ！痛くないぞい！
・・・ファウルカップって素敵・・・。

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野球がある・・・。
そして、僕の息子は野球に育ててもらった・・・。
そう思える現在の僕がある・・・。

野球少年を持つ父親として、これ以上のシアワセは無い・・・。

夏は、きっと、もうすぐだ・・・。

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布ボールの練習を終え、僕らは夜、バッティングセンターへ行く。

清瀬ポニーの１年生、淳くんに会った・・・。
淳くんと、淳くんの６年生の弟と、淳くんのお父さんに会った・・・。
僕らと同じ、シアワセなカキーン曜日を過ごしていた・・・。

淳くんの６年生の弟は、明日、大きな大会の決勝戦なのだそうだ・・・。
この大会で優勝するとね、東京ドームで試合が出来るらしい・・・。
おおっ、すごいなぁ〜。
がんばれがんばれ！「所沢リトルライオンズ」！
来年、清瀬ポニーに入団予定だと聞く。
とってもとってもうれしいな・・・。

カキーン！
今年の秋、ハヤトたちが卒団した後も、
こうして少年たちの夢が引き継がれていく・・・。
なんと心豊かな事だろう・・・。

きっとね、１０年後も、２０年後も、３０年後もずっとずっと、
野球少年は存在するだろう・・・。
野球が心豊かである限り・・・。

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野球の神様！
野球の好きな子供たちをいつまでも見守って下さい！

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わっはっは！
カキーン！

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