悼むとは、心がこんなにも痛むこと。
僕の夢の中に、久しぶりに小さなハヤトが遊びに来る・・・。
「オ父サン!キャッチボールシヨウ!」って、まだたどたどしい話し方で・・・。
「アレ?・・・オ父サン、・・・泣イテイルノ?
ドコカ痛イノ?」
・・・うん、すごく大好きだった人が亡くなったんだ・・・。
・・・心がね、とっても痛いんだ・・・。
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ハヤトよ、野球は楽しいか?
「ウン!楽シイ・・・。」
野球ってさ、どんなところが楽しい?
「アノネ、友達ト一緒ニネ、イラレルカラ楽シイ・・・。
ミンナデガンバレルカラ楽シイ・・・。」
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本当の君はね、現在は中学3年生になってる・・・。
今も言ってるよ、野球が大好きって、ね・・・。
君が大好きでいられる野球を日本で作ってくれた人が亡くなったんだ・・・。
大切な人が亡くなった時の悲しい気持ちの事を、悼むって言うんだ・・・。
悼むって書いてね、いたむって読むんだ・・・。
いたむってね、痛いって事なんだってさ、今日、父さんは初めて知った・・・。
悼むってね、痛い心の事なんだ・・・。
心が痛くてたまらないから涙が出るんだ・・・。