サヨナラは言わない。

夕刻、府中にある多磨斎場へ・・・。

日本にポニーリーグの火を灯してくれた人へ御礼を言いに行く・・・。

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たくさんのたくさんの野球少年がいた・・・。

厳かな斎場にね、たくさんの野球少年がいた・・・。

グラウンドの土を払っただけのユニホーム姿の野球少年たちで溢れていた・・・。

その人はきっと、笑顔で少年たちを迎えていてくれただろうと思う・・・。

「ありがとうね、みんな・・・。
　野球をずっとがんばっておくれ・・・。」

あのイタズラっ子みたいな笑顔で、野球の好きな子供たちを迎えてくれていただろうと思う・・・。

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大きな斎場に溢れんばかりの野球少年たちがいた・・・。

溢れんばかりの多くの野球少年たちの全てにきっと、

ひとつひとつ、かけがえのないドラマがある。

そのドラマのひとつひとつを輝かせるための舞台を作ってくれた人・・・。

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僕も焼香をさせて頂く・・・。

ありがとうございました・・・。

ポニーリーグ、伊藤理事長・・・。

僕は、あなたの事が大好きです・・・。

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きっと、生まれて初めて野球のユニホームを着た、
小さな小さな子供の笑顔が大好きだった人へ・・・。

カキーン！の音にワクワクし続けていたであろう、あなたの魂に・・・。

御自分の息子さんとおそらく、
初めてキャッチボールをした時の感動が忘れられなかったあなたに・・・。

野球の好きな全ての子供たちを全力で守り続けたあなたに・・・。

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ありがとうございました・・・。