ポニー時代の最後の打席。
空振り三振。
思いっきりバットを振って空振り三振。
ポニーリーグ時代のハヤトの最後の打席は、空振り三振だった。
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なんだか君らしくってイイ。
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君にも君のドラマがある。
そして、君のドラマはまだ終わってなんかいないんだって事を、雄弁に物語るような空振り三振だった。
僕は、その瞬間の君の表情を胸に、
そうさ、胸の中の一番深い場所に焼き付けた。
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息子の少年野球が終わった。
9年間、よくがんばったものだ・・・。
ありがとうな、ハヤト。
出会えたすべての方々の素晴らしかった事、
暖かく君を見守り、育てて下さった事、
ひたすらひたすら父として、僕は感謝の気持ちで一杯・・・。
少年野球に感謝。
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これから先はね、まだ闇の中だろう?
暗くて何も見えないだろう?
だが、君はその闇の中に向かって行く決心をした。
まだ見えぬ未来について、
その未来を闇にたとえるのは間違いかもしれないのだけれど、
未来とは、誰にも見えぬものだ。
おのれの手で切り拓くものだ。
道しるべなんて無い。
そうだよ、そんな物は必要ない。
勇気や夢を灯りにして、
照らせばいい、
未来を・・・。