それぞれの日曜日。

hayatonooyaji2008-08-10

「おうっ、太郎〜っ、おっはよう!」と言いながらハヤトが居間へ降りてきた。
「ワン!(アッ、兄チャンダ!)ワンワン!(オハヨウ!)クンクン〜(遊ボウ!)」って太郎が迎える。
ハヤトが太郎を抱っこする様子は、一方的な抱っこではなくって、まるでお互いを抱擁しているみたいで笑える。
たぶん、我が家の中に於ける彼らの順位は、4位と5位なのだろうからな、まさしく似た者同士ってところだな。


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命を抱くと暖かいだろ?
その暖かさを心のすべてで受け止めようよ。


あの夜。
そうだ、マロンが死んでしまった時、
君は、その同じソファーに座り、だんだんと冷たくなるマロンを抱きしめていたっけ。
ポロポロと涙をこぼしていたっけ。


太郎が君の顔をペロペロと舐める・・・。
君は笑いながらくすぐったい顔をしている・・・。
どんなに小さくってもね、命って大切なものなのだと、きっと君の心はしっかりと受け止めているだろう・・・。


命って暖かいよね・・・。
生きているってさ、それだけで素晴らしい事だよね・・・。


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ペロペロ、ペロペロ。
ペロペロペロペロペロペロペロペロ・・・。


舐められながらもうれしそうな顔のハヤト・・・。


父ちゃんがさ、いい事を教えてあげよう・・・。
さっき太郎はね、自分のオシッコ舐めていたんだぞ・・・。


「うげっ!」