これでイイのだ。
夏盛り。
娘(高2)もまた、学校が楽しくて仕方ないそうだ。
夏休みの間に行なわれる講習にも、嬉々として参加している・・・。
夏なのだけれど青春。
制服姿がさ、我が娘ながら眩しい・・・。
講習後、友達とのおしゃべりの時間の様子を僕は、
カミさん伝いに聞く・・・。
とってもシアワセな気持ちになってニコニコしながら聞く・・・。
17歳。
そろそろ親には言えない秘密だってさ、きっとひとつやふたつはあるだろう・・・。
ハラハラしながら僕は、そ〜っと見守るしかない。
親父にとって娘とは、その人生に於ける最大の弱点だと言えるだろう・・・。
心配の種は尽きない・・・。
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学校の駐輪場にて。
娘の自転車に大きなカブトムシがしがみついていたという。
(うむ、オスだな、絶対にオスだ。父親としては許しがたいカブトムシだ。)
キャーキャーと大騒ぎしながら娘と友達は剥がしたそうだ・・・。
剥がすという表現が笑えた。
「イヤ〜ん。」
「ウッソ〜。」
「マジ〜?」
「信じられな〜い。」
「キャハハハハ!」
な〜んて事を言いながらカブトムシを剥がしていたんだろうな・・・。
かしましい・・・。
かしまし娘たちだ・・・。
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17歳の女の子。
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娘たちは今、この秋の沖縄への修学旅行に向けて学習中だ・・・。
沖縄の歴史。
「ひめゆりの塔」
そう。
かしましい娘たちにだってね、知ってほしい歴史がある。
君たちのような青春を過ごせなかった女の子たちがいたんだ・・・。
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夏の盛りに僕は考える。
考えているように見えて実は、
何も考えていない事が多い僕だったりするのだけれど・・・。
それでもね、
しっかりと娘や息子に語り継ぎたい事は、ある。
カキーン!な青春とか、
楽しくかしましい青春とか、
そんな日々を過ごせる今のシアワセについて。
戦後レジーム・・・。
それは、シアワセって事なのだ・・・。
そこから脱却してはいけないのだ・・・。
100年、200年、300年、ずっとずっといつまでも、ね、
僕たちの国が戦後でありますように・・・。
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僕は今、
バカボンのパパみたいな人生なのだ。
これでイイのだ。