今週もまたカキーン!曜日。

本日午後、ラジオを聞きながら涙。
悲しい涙ではない・・・。
嬉しい涙でもない・・・。
不思議な涙だった・・・。


イ・スンヨプ選手が号泣していた・・・。
このオリンピック、ずっとずっと苦しんでいた韓国の主砲・・・。
日本人の僕としては、そう、多くの人には申し訳ないのだけれど、
イ・スンヨプ選手が好きだ・・・。
こんなにも誠実な男が僕は好きだ・・・。


2対6で日本は負けた・・・。
野球が正式な競技として行なわれる最後のオリンピック・・・。
ラジオでは解説者の人が幾つかの敗因について述べているのだけれど、違うと思う・・・。
韓国の監督が言っていた「言葉」こそ全てだ・・・。
「技術は我々よりも彼らが上。
 だが、我々が彼らに勝っている事がひとつだけある・・・。
 それは、意志だ・・・。
 勝利への心だ・・・。」


最後の球を捕球した外野手が泣いていた。
ウイニングボールを手にして、グラウンドに突っ伏して泣いていた。
その涙の意味を知る。


日本人としてはね、ちょっぴり悔しいのだけれど、
やっぱり野球の神様の存在を実感する・・・。


スンちゃん・・・。
僕は、あなたが好きだ・・・。
あなたのような打者が好きだ・・・。
責任感とか誠実さとは、かくも悲しみに似てる・・・。
責任感と誠実さだけで満たされている男よ・・・。
ひとりで心の中に悲しみを背負った男よ・・・。


僕は、あなたの中に英雄を見たのだ・・・。