明日へ。

雨がとっても残念だった。
ずっとずっと君が憧れていたという高校の野球部のグラウンドに、
君や、君と同じような夢をいっぱいに持った中学3年生の野球小僧たちが立つ姿を見る事は出来なかった。


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君たちが先輩に案内されて話しを聞きに行っている間に、
父さんは傘もささずにね、ずっとグラウンドを眺めていたんだよ。


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本当にしっかりと心を込めて整備されているグラウンドだった・・・。


濡れた黒い土が、しっとりと艶やかに輝いていた・・・。


僕は目を閉じて、いつもと同じ深呼吸をしたんだ・・・。


ここにもね、心豊かなる野球の風が吹いていて感動した・・・。


野球を学ぶところ。
野球を通じて心を鍛えるところ。


高校球児たちの汗や涙をたくさん見てきたであろうグラウンド・・・。


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もしも君の夢が叶い、
多くの仲間や先輩たちと一緒に、
ここに立つ君の姿が見られたらいいな・・・。


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今、夢がある・・・。
夢を叶えるためにしなければならない事を考えてごらん・・・。


そうだ。
それが受験勉強の意味なんだよ・・・。


それからね、
修練。
鍛錬。
日々怠らぬ事が一番大切なんだ・・・。


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ええっ?
父さんに言われても説得力に欠けるってか?


・・・そうだな・・・、
・・・それも一理ある・・・。


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そして先輩たちの礼儀正しさに僕は驚く・・・。


素晴らしい体験を僕もさせて頂いた一日・・・。


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このグラウンドでもカキーン!が聞きたい・・・。