優しさに包まれてカキーン!

卒団式へ向けての準備を今、2年生と1年生の父母の皆さんで進めて下さっている。
とても忙しい時期、大変な事だと思うのだけれど、
それがとても嬉しくてありがたい・・・。
みんなみんな、優しくて暖かい人ばかりだった・・・。
清瀬第2グラウンドに吹く野球の風の中、出会えて良かったと思える人ばかりだった・・・。


カキーン!わっはっは!
どーもっ、ハヤトの親父です・・・。
これからもず〜っと、仲良くして下さいな・・・。
チュッ!


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「招待状」
それは、卒団を迎える選手たちがかつて在籍していた小学校時代の学童チームへの招待状だ。
清瀬ポニーの卒団式に是非、御出席下さいって・・・。
そうだよね、こんなにも逞しく成長した選手たちの姿を見て頂きたいんだもの。
厳しい中学硬式野球の全過程を乗り越えられた基礎を作って下さったのは、そうだよ、
まぎれもなく小学校時代の野球の指導者の方々なんだものな・・・。


「招待状」の文面を読み、僕は涙が出そうになった・・・。
次年度総務(父母会長)、トモヤくんの御両親が心を込めて作って下さった手紙だ・・・。


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この招待状を受け取った学童野球の指導者の方々が、さ、
みんな笑顔で出席してくれるような状況になれば、ね、
本当はどんなにか少年たちの野球はシアワセだろう・・・。


少年たちが夢を持って進む野球の道・・・。
真っ直ぐな道であってほしいものだ・・・。


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「オレ、O監督に来てもらいたいよ。」


僕は、そんな息子の気持ちがうれしかった・・・。


そうだよ、野球の楽しさや素晴らしさを君に教えてくれたのはさ、
O監督だ・・・。


現在の君の姿を、きっときっと誰よりも喜んでくれるんだろうな。


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ハヤトは夜、ランニングの途中で招待状を届けた・・・。


ハヤトの気持ちはきっと、O監督に届いただろうと思う・・・。


残念ながら出席して頂く事は叶わなかったのだけれど・・・。


きっときっと、誰よりも優しいO監督の心に、
招待状に込めた少年の想いは届いただろうと思う・・・。


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ハヤトはトレーニングに出掛けていて不在だったのだけれど、
O監督は電話を下さり、しばし僕は話をする事が出来た・・・。


O監督の声は潤んでいた・・・。
そして、とてもとても喜んでいた・・・。
やっぱりこの人の優しさや暖かさに触れ、
僕の声も潤んでいたのではないだろうかと思う・・・。


ハヤトが帰ったらね、しっかりと伝えてあげなければ・・・。


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昔も今も、そう、
暖かくて優しい人たちに囲まれている・・・。


ハヤトよ、
君はなんてシアワセな野球少年なのだろう・・・。


いいかい?
ずっとずっと、
感謝の気持ちを忘れずカキーン!だぜ。