王選手。
つい先日、僕は、王選手の夢を見たばかりだった・・・。
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昨晩、今季限りで王貞治監督がユニホームを脱ぐという大きなニュースが流れた。
今日一日はずっとずっと、その話題でもちきりだった・・・。
1958年、巨人軍に入団。
以降半世紀にわたり、大きく優しく輝き続けた星であった・・・。
この50年の間、王貞治がユニホームを着ていなかったのは、僅か4年である。
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僕は、王選手の夢を見たばかりだった・・・。
王貞治は、王監督じゃなくて、王選手だった。
そして夢の中の僕は、ジャイアンツの帽子を被った小学生だった。
現代の子供たちにね、どう説明したら理解してもらえるのだろうか?
昭和50年代の子供だった僕らにとって、野球選手はヒーローだったんだよ・・・。
ヒーローでさ、正義の味方だったんだよ・・・。
たくさんたくさん勇気をもらった・・・。
学校や家で嫌な事があってもね、
がんばっている野球選手の姿を見て励まされて、
僕だってがんばらなくっちゃ!ってさ、思ったものだ・・・。
夢の中の王選手は、あの頃のままだった・・・。
今よりも世の中全体はちょっとだけ貧しかったのだけれど、
誰もが明日に夢を見て、イキイキと暮らしていたような気がする・・・。
王選手がバッターボックスにいた・・・。
フラミンゴみたいにね、ちょいと一本足で・・・。
そうだな・・・、きっとそうだ・・・。
王選手から勇気をもらっていたのは、子供たちばかりじゃない・・・。
大人たちだってそうだったはずだ・・・。
時代の全てが王選手から勇気をもらっていたのだ・・・。
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テレビで見るたびに、
王監督が痩せていく姿が悲しかった・・・。
勇退の決断は寂しい・・・。
寂しいけれど、仕方ないと思う・・・。
もう充分だと思う・・・。
ありがとうございました。
BIG1・・・。
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