憧れ。
木陰から初恋の女性(ひと)を見つめているのか?
否、違う・・・。
ここは、あこがれの高校のグラウンドだ・・・。
具体名を書く事は出来ないのだけれど、ここが息子のあこがれのグラウンド・・・。
8月の体験日以後、こうして息子は幾度となくこのグラウンドで見学をさせて頂いている・・・。
本当に本当に素晴らしく整備されているグラウンドに、球児たちのカキーン!が響き渡る・・・。
おそらく、日本中でその名を知らぬ者は無いであろう強豪校だ・・・。
特筆すべき事がある・・・。
それは、昨今の巷を騒がせた「特待」はおろか、「スポーツ推薦」すら、この学校は制度として持っていない。
しかも、だ、学業のレベルは高い・・・。
ちょっとやそっとじゃキャン・ゲット・ラブだぞ・・・。
すなわち、学業と野球を両立させている高校球児たちが活躍している学校なのだ・・・。
品格ある野球の強豪校なのだ・・・。
今年の夏、彼らはね、甲子園まであと1歩!という所まで勝ち進んだんだよ・・・。
それはまさしく本来あるべき姿の高校野球、
もしくは高校野球の王道と呼ぶにふさわしいスタイルだと言えるだろう・・・。
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お〜い、木陰からずっと練習を見ている少年よ、
オマエ、ものスゴイ学校に惚れてしまったんだな・・・。
勉強もっとがんばらなくっちゃな・・・。
野球と同じぐらいにな・・・。
厳しい道へ進むために、険しい道を登るんだな・・・。
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ポニーでの実績も、頂いた賞状も、「目ニ見エルモノ」は、ここでは意味を持たぬ。
だが、それは逆に言えば、ポニーで学んだ「目ニ見エナイモノ」がきっと、役に立つのではないだろうかと思う。
最もそれを活かせる場所が、この学校なのではないだろうかと思う。
「目ニ見エルモノ」よりも大切な、「目ニ見エナイモノ」を、
君は清瀬ポニーで学んできたんだもの・・・。
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この時期、本来ならばね、あっちの高校、こっちの高校・・・ってさ、
たくさんたくさん見学に行くべきなのかもしれないけれど・・・。
この頑固者は、ここ。
思い返せば、中学野球の道を決めた時もそうだった・・・。
清瀬ポニー以外、体験はおろか見学にさえ、他へは行かなかったヤツだ・・・。
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王道たる野球の強豪校・・・。
クラブハウスに掲げられている額は感動的だ・・・。
歴代すべての野球部出身者の名前が書かれている・・・。
名前のひとつひとつに白球を追った青春がある・・・。
ひとつひとつが確かな足跡となって積み重ねられた歴史がある・・・。
それは、かけがえのない青春たちの軌跡だ・・・。
昭和42年卒のところに、
野球ジェントルマン、木村ヘッドコーチの名前が、ある・・・。
写真は少年が中学1年生の時。
野球ジェントルマン、木村ヘッドコーチにアドバイスを受けて打席に立つ姿。
アドバイスを受けると不思議にね、元気いっぱいになったものだった。
縁あれば、年の離れた先輩&後輩になってくれたらうれしい・・・。
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ぐぐっと写真を引き伸ばしてみよう・・・。
ネットの向こう側、直立して見学をする少年の姿・・・。
放っておいたらね、たぶん、一日中この姿勢で見学してると思う。
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あとは、野球の神様の思し召し・・・。
それだけの「徳」が、少年にあるかどうか?だ。