シアワセの姿。

凧を片手に持ち、それはそれは嬉しそうにピョンピョン飛び跳ねていた・・・。
お父さんと一緒に歩いていた・・・。
おっ、あの子は、そうそう、野火止コンドルズの小さな小さな野球少年だ・・・。
ユニホーム姿じゃないからね、確信は出来ないのだけれど、たぶん、あの子に違いない・・・。
練習帰りを見かけた時は、クタクタになっちゃった様子でトボトボ歩いていたけれど、
今日は元気いっぱいに弾んでいたよ・・・。
凧、カキーンと上がるといいね・・・。
お正月のシアワセな様子を見て、僕も朝からシアワセになった・・・。
若いお父さんもうれしそうに笑っていた・・・。
わっはっは、あの若いお父さんもね、コーチとしてグラウンドにいるのだろうか?
そうだったらいいな〜って、僕は思う・・・。


清瀬ポニーにも随分と野火コン出身の親父の仲間が増えて、僕はとても親しくさせてもらっている。
もちろん、「野火コンの人」が、「飲みコンの人」になった時の凄さなら思い知らされっぱなしだけれど、ね。


小さな息子と、その仲間たちと過ごす時間を慈しんで、心豊かな野球の日々を楽しんでほしいと願う・・・。


「野球少年を持つ親父」を卒業したばかりの僕から、
「野球少年を持つ親父」になったばかりであろう、あの若いお父さんに贈るメッセージだ・・・。


カキーン!だ。
だって子供たちと過ごす野球は楽しいんだもんね・・・。


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あの小さな男の子を見て思い出した・・・。

あの子ぐらいの大きさだった頃のハヤトを・・・。


「オ、オ父タン・・・。」
サ行の発音すら、おぼつかなかった頃だ・・・。


たぶん、僕も、今よりずっと若かったと思う・・・。
ピチピチとしていたんじゃないだろうか?
え?その当時からポッチャリしていたって?


わっはっは・・・。


だが、これだけは言える・・・。
10年の時を隔ててなお、
あの頃の僕らみたいな親子がいるって事が嬉しいじゃないか・・・。


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きっときっと、
日本中のあらゆる場所で、
僕よりも10歳ちかく若い「ハヤトの親父」たちが、
ウジャウジャ誕生しているはずだ・・・。


そう考えると楽しい・・・。
そう思うとシアワセ・・・。


子供たちと過ごす野球はシアワセ・・・。


耕せ耕せ!
五穀豊穣のカキーン!