毎年、「成人の日」の朝刊の中にある、
サントリーの広告が楽しみなんだ。


ようこそ!と言いながら、力を込めて握手をして、
一緒に歩いていこうと語りかけるメッセージなんだよ・・・。


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特に今年は、深く暗い霧に包まれたような世相だ・・・。
オトナのベテランたちでさえ大きな不安の中にある。


そんな時に新成人として小さな船を漕ぎ出す若者たちに向けて、
伊集院静さんが贈る言葉は鋭く、熱く、優しかった・・・。


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大切な事は何?


常に考え続ける心を持って船を漕ごう・・・。


僕もそう思う・・・。


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「どんなに小さくても、
 どんなにみすぼらしくても、
 その船は大切な自分の人生の船だ。」


たったひとつの君の船だと僕も言われた。


最初は、ね、心もとない漕ぎ方でいいと励まされて漕ぎ出した僕らだ。


そして今、こんな漕ぎ方を僕はしている・・・。
おそろしく不器用で、とてつもなく遠回りをして、
ただ力任せにオールを漕ぎ続けているような人生だ・・・。
でも、徐々になのだけれど、それが誇りのようになってきた・・・。


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あれから22年経つ僕らだ・・・。
あの日から22年、ずっと夢中で漕ぎっぱなしの僕らだ・・・。
まだまだオトナのベテランの域には達していないのだけれど。


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強さ。
この海を渡る強さ。


新成人のみなさん、おめでとさん・・・。