だが、ハヤトの親父自身は学習していない。
先週の事だ・・・。
ハヤトとバッセンに行った帰途、遠回りをして朝霞のフタバスポーツへ行った。
素振り&金魂練習&バッセン用に使っていたバット(木製1キロ)にヒビが入ってしまったので、
同じ物を買い求める為に、だ・・・。
僕は、スポーツ用品店に行く事が好きなんだ・・・。
だってさ、スポーツ用品店さんの匂いってワクワクするでしょ?
皮革やらゴムか?・・・独特な匂いがたまらなく好きだ・・・。
クンクン・・・、クンクン・・・、
ハナノアナを広げ、過呼吸気味に買い物をする・・・。
全く同じローリングスのバットを見つけ、ハヤトはお年玉で購入した。
そのまた帰途の事である・・・。
「母さんに何かを買って帰ろう。」と、ハヤトが言った・・・。
え?何でだ?
母さんに弱みでも握られているのか?
ハヤトよ、あわれな子羊よ・・・。
「だって今日は、母さんの誕生日じゃないか。」
僕は、思わず急ブレーキを踏みそうになった。
ハヤトよ、父ちゃんはすっかり忘れていた・・・。
背筋が凍り、背中にいやな汗が流れる・・・。
動悸・息切れ・めまいがする・・・。
危なかった・・・、本当に危なかった・・・。
もしも気付かずに家に帰り、平気な顔をして今日が過ぎちゃったらと思うとゾッとする・・・。
どんな目に遭わされるか知れない・・・。
あんな目に遭わされるかもしれない・・・。
想像するだに恐ろしい・・・。
助かった・・・、本当に助かった・・・。
ハヤトよ、場合によっては君は命の恩人だと言えるだろう・・・。
西友に行こう。セイ・ユー・セイブ・ミーだ。
「父さんとオレと姉ちゃんで金を出し合って買おう。
姉ちゃんの分の金はオレが既に預かっている。」
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「いつも母さんは自転車で通勤しているから・・・。」と、
手袋とマフラーをハヤトは見立てた・・・。
「母さんが好きな色だ・・・。」と、シックな色をチョイスした・・・。
たぶん、すごく母さんは喜ぶだろうな・・・。
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しかし反省。
何年か前に一度、結婚記念日を忘れた過去が僕には、・・・ある・・・。
その時、あんな目に遭った教訓が活かせていない僕だった・・・。
学習出来ていないとは、まさしくこの事だ。
深く強く反省。
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だが、男ってヤツは、記念日を忘れがちなる生き物だ。
でも、女ってヤツは、記念日を大切にする生き物だ。
だからこそ深遠なドラマが生まれるのかもしれない・・・。
♪男と女の間には〜 深くて暗い河がある〜♪
最近アメリカで発売された指輪は、結婚記念日の前日に、
(男性側のみ)電流が流れる仕組みになっているそうである。
洋の東西を問わず、男と女のドラマは同じなのか?
♪男と女の間には〜 深くて暗い河がある〜♪
ハッピーバースデー!カミさん・・・。
出会う前よりも、出会ってからの時間の方が長くなった・・・。
♪ロ〜&ロ〜 ロ〜&ロ〜
ふりかえるなロ〜ロ〜♪