受験の朝。

さすがに朝からカツでは辛かろうとは思う・・・。
いくらハヤトの胃袋が強靭であるとは言え、もたれちゃうんじゃないだろうかと僕は、ちょびっと心配もした。
でもね、カツを食べさせねば収まらぬ親心を解ってほしい・・・。
そう、いよいよ勝負の朝が来た。
受験・・・。


ハヤトよ、カツを食べて克て・・・。
そうだよ、自分に克て・・・。
ステーキとカツを食べて敵に勝てと言う人もいる。
だが、それは違うと父ちゃんは思う・・・。
敵に勝つために生きるアスリートは不幸だ。
だから君は自分に克て・・・。


よってステーキは無し。
カツだけで勘弁な・・・。


父ちゃんは納豆を食べる・・・。
見てくれ、「金の粒」だぞ・・・。
タレがゼリー状に固まっている地球にやさしい納豆だ。


さあ、朝飯を食おう・・・。
しっかりと食おう・・・。


受験の朝、しっかりと食べて目を覚まそう・・・。


では、いただきま〜す!


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昨夜からの雨は降り続いていて寒い・・・。
暖かい格好をして出掛けるんだぞ・・・。


でも、雪にならなくて良かった・・・。


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甘い親父だと言われる事を承知の上で、駅まで車で送る・・・。
モンゴル800の曲、「夢叶う」を聴きながら・・・。


駅の階段へ向かう途中で、ハヤトは振り返った・・・。
何を考えたかヤツは、僕に握り拳を見せ、そして親指を立てて笑った・・・。


うむ、ビッグサムのマークじゃない・・・。


大丈夫!オッケー!ノープロブレムのカキーン!って合図だ・・・。


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作文と面接、がんばって来い・・・。


幸運を祈る。