坂村真民さんの詩、「タンポポ魂」を思い出しながら。
風に乗って子供たちが旅立って行った後に残されたタンポポ・・・。
シナシナになった親の様子だ・・・。
どうだい?こんなにも美しい花を見た事があるかい?
懸命に咲き、そして種子を育て風に乗せたのだ・・・。
その命の与えられた役割を果たし、こうして静かに横たわっているのだ・・・。
少なくとも僕は、生き抜いた花の命の強さに心打たれ、そして讃え続けていたいと思う。
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ラジオから聞こえる・・・。
「今、交通関係の情報が入りました。
××線、○○駅で人身事故です。
電車の遅れは・・・、・・・。」
最近、本当にね、よく聞くように感じるんだ・・・。
ラジオはただ、電車がストップしているとか遅れているとかだけを伝えているのだけれど、
その人身事故という言葉の裏にある出来事に想いを馳せると僕は、心が凍りつきそうになる・・・。
死んじゃならねぇよ、オジサンたちよ・・・。
どんな事があってもな、死んじゃならねぇよ・・・。
きっと与えられた役割を持ってな、誰もが生きているんだからよ・・・。
自分で死んじゃならねぇよ・・・。
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タンポポは横たわり、このまま枯れてしまうのだろうか?
おそらく充足に満ちた心でタンポポは何を語ろうとしているのだろうか?