クマとゴリラで。

平日の昼休み・・・。
クマおじさんと僕は、昼ごはんを食べに行く・・・。
クマとゴリラが冬眠から目覚め、餌を獲りに出掛けるワケじゃないぜ・・・。
きちんとしたお店でね、洒落たランチタイムを過ごそうって事さ・・・。


平日の昼なのだけれど、郊外のベッドタウンを生息域にしている僕らは、
時々こうして行動を共にしている・・・。


子供たちが野球を習ってくれたお陰で知り合えた僕らは、
地域に根ざした親父として、お互いの存在が貴重だ・・・。
貴重な希少種だ・・・。
郊外の平日、
お年寄りと女性と子供たちが多い郊外の平日、
僕らのような屈強な親父は、イザという時あらば、多少は街でお役に立てるのではないかと思う・・・。


そんなこんなでクマおじさんと僕は、ランチタイムと洒落こんだ・・・。


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ヒゲモジャ・・・。
今だから言えるのだけれど昔、
僕はクマおじさんの事を心の中でヒゲモジャと呼んでいた・・・。


いろんな話をしながら昼ごはんを食べたのだが、
本当にヒゲモジャは博識だなぁと感じる・・・。


ハナタレとかヒゲモジャとか、
僕の親愛なる人たちってね、なぜかとっても個性的・・・。


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一皿100えんの寿司、
クマとゴリラで二十皿・・・。


僕は相変わらずツブ貝とボイル海老ばかりを食べたのだが、
クマおじさんはまんべんなく様々な種類を食べていた・・・。


僕は寿司なら小粋に素手で食べるのだが、
クマおじさんは箸を使って食べていた・・・。


びっくらポン!のハマーチャンスは4回あったのだが、
順番こにやって、僕が当たった・・・。
クマおじさんはハズレた・・・。


とても悔しそうだった・・・。


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平日の昼ごはん・・・。


クマおじさんよ、次回は別の店に行こう!


かっぱ寿司」は、どう?


「おたる」なら僕は、割引券があるよ。

ああっ!
期限切れだっ!