すべての君へ。
夏に向けて、夏に向けて・・・。
輝く夏の煌きに向けて・・・。
野球を信じた球児たちの戦いが始まる・・・。
梅雨明け間近の沖縄と、梅雨の無い北海道で、この夏に向けた戦いが始まった・・・。
朝日新聞の一面に、さ、
沖縄の開会式の模様が掲載されていたよ・・・。
写真の中の表情は、みんなみんな凛々しくて眩い・・・。
がんばれがんばれ!誇り高く君らしく・・・。
グラウンドに立つ少年にも、
スタンドに立つ少年にも、
一人残らず日本中の高校球児たちの、その丸坊主の青春を僕は、
すべてひっくるめて抱きしめるようにな、肯定してやろうと思う・・・。
今、君が立つその場所が甲子園だ・・・。
今、君がいるその場所がすでに甲子園なのだ・・・。
僕が言うこの言葉の意味を、いつの日か必ず君は理解してくれるだろう・・・。
その頃、君は、ね、もしかしたら父親になっているかもしれない・・・。
君は、小さな君の息子と、キャッチボールをしているかもしれない・・・。
僕は、その日の、ね、父親になった君の顔を思い浮かべてワクワクするんだ・・・。
今は丸坊主の、すべての日本中の高校球児たちよ・・・。
君たちは、そうさ、素晴らしい未来を歩むだろう・・・。
強くて、優しくて、大きな親父になれるだろう・・・。
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近年、春夏問わず高校野球の中継を見ていてな、僕は思う事がある・・・。
スタンドから声援を送る球児たちの姿を美しいと感じるんだ・・・。
中継されるレベルの甲子園まで進出した学校だろ?
そこって、たぶん、強豪校って言われてる学校だろ?
そこに挑んだ君の勇気を想う・・・。
君の野球の勇気を想う・・・。
君の野球の誠実さを僕は想う・・・。
だから君の姿は美しいのだ・・・。
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何度でも何度でも僕は言うぜ。
日本中のすべての球児は今、
甲子園に立っている・・・。
本当の甲子園に、よう、
すでに立っているんだぜ・・・。
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いつか君が父親になり、
小さな君の息子とキャッチボールをする時、
君は必ず思えるはずだ。
僕は甲子園に立っていたのだと・・・。