東京にある甲子園に行ったぜ・・・。
甲子園は、ね、やっぱり熱くて暑かったぜ・・・。


わっはっは!
カキーンだ!


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「勝って良し、
 負けてなお良し克てば良し。」


わっはっは!
カキーン!の、カキーン!による、カキーン!のためのカキーン!だ!


やっぱりいいニャ〜・・・。
グラウンドの風を胸いっぱいに吸えば誰もが詩人になる・・・。


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五厘の坊主頭がいっぱいだ・・・。
僕は、片っ端から彼らの頭をガシガシ撫でたくなる・・・。
さぞかしチクチクする感触は心地良かろう・・・。


「チワッス!」
「チワッス!」


おおっ、息子の先輩たちの何て礼儀正しい事よ!
僕は今、モーレツに感動していると言っても過言ではない・・・。


コンチハ!おうっ、コンチハ!
僕も、その都度しっかりと帽子を取り、
大きな声で彼らに挨拶を返した・・・。


コンチハ!
来たぜ!僕は、ついに来たぜ!
コンチハ!


そうです、僕がハヤトの親父です。
消防署の方から来ました。
仲良くしてネ!チュッ!


合言葉は、そう、カキーン!だ!


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メガホンを叩く。
声援を贈る。


勝って良し、
負けてなお良し克てば良し。


大会の運営に汗を流す球児も、
スタンドで応援に汗を流す球児も、
そして、グラウンドに立つ球児も、
いいか?今、
君の甲子園を存分に噛みしめるんだよ・・・。


カキーン!ってな・・・。


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君たちの夏・・・。


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