「敗れて夏が終わる・・・。」
なんだかな、ワケ知り顔でそんな事を言う大人にだけはなりたくない・・・。
敗れて終わってしまう夏なんてあってたまるものか・・・。
敗れて終わってしまう野球があってたまるものか・・・。


高校3年生・・・。
たとえ君が、ね、
グラウンドにいても、ベンチにいても、スタンドにいても、そうだよ・・・。
負けても最後なんかじゃない・・・。
ひとつの区切りまでしっかりと走り抜いただけなんだよ・・・。


野球は続くよ、どこまでも、
野を越え山越え谷越えて・・・。


まだまだこれからさ、
泣くな泣くな、たかだかこんな事で・・・。


敗れたんじゃない・・・。
ただ、目の前のひとつのゲームに負けただけだ・・・。
負けただけなんだよ、敗れたんじゃない・・・。


「負ける」って事と、
「敗れる」って事、
とてもよく似た言葉なのだけれど、違うんだよ。
それは、まったく違う意味を持つ言葉なんだよ・・・。


僕は、難しい事を言ってるだろうか?


でもね、
きっと今日だってね、
神戸の甲子園を目指してさ、
日本中の甲子園で熱闘が繰り広げられているだろうと思う・・・。


ゲームだ・・・。
勝つヤツもいれば負けるヤツもいる・・・。
ゲームなんだよ、
いつか再びプレーしようぜ・・・。


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「ゲーム」を、な、
「試合」だなんて訳してしまった時から、
(それは、100年以上も昔の事なんだけれど)
日本の野球は、ね、過ちを繰り返しているのかもしれない・・・。


日本中の、
高校3年生の球児たちに贈りたい言葉があるんだ・・・。


君や、君の大切なチームメートたちを想ってごらん、
な、そうだろ、
敗れたヤツなんて一人もいないだろ?


君たちは勇者だ・・・。


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笑い飛ばしてやろうぜ、


「ゲーム」を、「試合」だなんて訳したヤツを。


本当に笑えるぜ、ソイツ、


「プレイボール」を訳せなかったんだからな・・・。


君の勝ちだ・・・。
君たちの勝ちだ・・・。


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君たちが大人になり、
社会へ出て働く・・・。


その時君は知るはずだ・・・。
「敗れる」って言葉の本当の意味を・・・。


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♪ああ〜 あああ〜
 高校〜3年生〜
 僕ら、離れ離れになろうとも〜
 チームメートは〜 いつま〜で〜も〜♪だっ、


大切なのはカキーン!魂なんだよ・・・。


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勝って良し、負けてなお良し克てば良し・・・。


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君は今を慈しみながら生きろ!


プレイ!(楽しもうぜ!)ボール!(野球を!)