カキーン詣で。

昨日も今日も、神宮球場の観客席に座る僕の顔のアップがテレビで流れたそうだ。
かなり長く放映されていたそうだ・・・。
直後からすごい数のメールが来て困り、携帯電話の電源を切った・・・。


でもよ、なんで僕なんだ?
シアワセそうな顔が面白いからか?
大丈夫か?NHKのカメラマンの人よ。
心配しないでいい、僕は、滞りなく受信料を払い続けている男だ・・・。


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たぶん、カメラマンの人は僕を見て、
「あっ!アイツだ!アイツこそ神宮球場に棲む魔物だ!」
と、思って写したのかもしれない・・・。


だが、違うよ、
僕は、魔物じゃないんだよ、ただの40代の親父さ。


よく、神宮球場にはね、魔物が棲んでいる!な〜んて言う人がいるんだけんど、
魔物は棲んでなんかいない。
野球の神様が見守っているだけさ・・・。


たしかにな、昔、
レゲエのおじさんが住んでいた時代はあったんだけど、
魔物なんかは棲んじゃいない・・・。


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カキーン!ってな、
球音響く野球の風に吹かれて、
うっとりとした時を過ごした・・・。
否、過ごさせて頂いた・・・。


東東京大会決勝戦


どんなに大差をつけられてもずっと、
マウンドに立ち続けた少年の心の強さに、
僕は涙を止めどなく流した・・・。


神戸の甲子園に行く学校が決まっただけだ・・・。


誰ひとりとして敗れた球児はいない・・・。


グラウンドにもな、
ベンチにもな、
スタンドにもな・・・。


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ビール飲んでる顔が映らなくって良かった・・・。
ビールをガマンし続けて良かった・・・。


ただ、エビスビールを売っているお姉さんの笑顔が良かった・・・。


エビス顔だった。