ずっと夏が続けばいいのに・・・。

今日もまた僕は神宮球場にいる・・・。
西・東京大会の決勝戦を観戦するために、だ・・・。
こちらのゲームもまた、大差のついた結果だったのだけれど、
大丈夫、オッケー、敗れた少年は一人としていない・・・。


ただ夏色の空が無限に広がっていて、
惜しみなく降り注ぐ日差しがダイヤモンドを輝かせていた・・・。


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赤とんぼが一匹、
スタンドに迷い込み飛んでいるのを僕は見つけた。


赤とんぼよ、
気をつけてお帰り・・・。
まだしばらく先の秋へと・・・。


夏はまだまだこれからだ・・・。


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夏ってさ、本当に慈しむべき季節だと思う・・・。
夏に聞くカキーン!は、
やっぱり一味違うんだよね・・・。


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これでひとまず東京の、
そう、東と西で、
神戸の甲子園へ向かう学校が決まった・・・。


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東京中の全ての球児たちが抱いた夢を、
バトンのように託された代表2校の選手たちよ、


神戸の甲子園で心おきなく煌いてほしい・・・。


ただカキーン!だ。
ただひたすらにカキーン!だ。


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今日君が神宮で聞いたセミの声と、
関西で聞くセミの声は違うんだぜ・・・。


シャーシャーシャーと、な、
それはまるでシャワーのように感じられる声なんだぜ・・・。


セミの声のシャワーを浴びながら、
君の野球の夏を満喫しておくれよ・・・。


がんばれがんばれ・・・。


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神戸の甲子園で君たちと再会しよう・・・。


僕は、心に誓った・・・。


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さて、
来月、
誰が止めたってな、
僕は神戸の甲子園に行く。


決めたっ!