すべての親父な仲間たちへ。
楽しいよ・・・。
そして、シアワセだよ・・・。
息子たちが野球を学んでくれたから僕らは出会えた・・・。
野球な親父の仲間が増えるたびに僕は、それを思うんだよ・・・。
みんなみんな同じ。
みんなみんな親父。
覚えてる?
あなたも・・・。
ちいさな息子を連れて、ちいさなグローブを買いに行った日の事を・・・。
楽しかったよね、シアワセだったよね・・・。
真剣にちいさなグローブの品定めをして買ったでしょ?
僕ら自身が、そう、少年時代の心に戻っていたでしょ?
あの日、きっと僕らは既に誰もが仲間になっていたんだ・・・。
カキーン!な、野球の親父たちの仲間になっていたんだよ・・・。
歌が作れそうだな。
♪みんなみんなオナジ〜 チャッチャッチャチャチャ
み〜んなみんなオヤジ〜♪ってさ・・・。
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高校の野球部に息子が入った・・・。
そこでも、ね、素晴らしい親父たちの仲間が増えた・・・。
同じ1年生の親父たちはチームメート。
親父なのだけれどチームメート。
付属中学の野球部出身の親父も、
シニア出身の親父も、
ボーイズ出身の親父も、
ポニー出身の僕みたいな親父も、
この大会期間中に、ね、
同じ汗を流し笑い、同じ涙を流し、
ものすごく素晴らしいチームメートになれたと思う・・・。
♪みんなみんなオナジ〜
み〜んなみんなオヤジ〜♪
3年生の父母たちには、選手たちの応援に専念して頂こうと、
2年生の父母が率先して指揮をとって下さり、
1年生の父母である僕らも一緒になって準備に参加させてもらった・・・。
楽しかった・・・。
暑かったけれどみんなでシアワセだった・・・。
覚えてる?
ちいさな息子に初めてのちいさなグローブを買った日の事を・・・。
あの日からきっと、
僕らはずっと仲間だった・・・。
ようやく逢えただけさ・・・。
♪みんなみんなオヤジ〜
み〜んなみんなオナジ〜♪
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父母会の応援席で、
3学年すべての親父たちが混ざり、
メガホンを両手に持って踊った・・・。
メガホンを叩きながら踊った・・・。
野球な親父ってさ、
ラテン系な人が多い・・・。
熱い血潮が燃え滾っていた・・・。
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向こう側のスタンドを見る・・・。
そこにも、ね、
親父たちがいる・・・。
メガホンを持って踊っている・・・。
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お〜い!
お〜い!
そちら側のひと〜っ!
僕らはシアワセだよな〜っ!
野球のお陰でシアワセだよな〜っ!
いつか必ず会おうな〜っ!
会ってしこたま飲もうな〜っ!
不遜なのだけれど僕は、
そんな事を対戦相手側のスタンドにいる親父たちに伝えたくて、
選手諸君のエール交換の時、
そんな心のメッセージを込めながらメガホンを叩いた・・・。
お〜い!
お〜い!
野球な親父の仲間たちや〜いっ!
僕らはシアワセだよな〜っ!
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♪みんなみんなオヤジ〜!
み〜んなみんなオナジ〜!
ナ・カ・マ・だぞ〜っ!♪
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息子たちの学校がゲームに負けた後、
3年生の親父の先輩が僕の肩を掴み号泣した・・・。
「息子は、ベンチ入りさえ叶わなかったんだけれど、
オレは、息子を誇りに思う・・・。
息子をオレは、勲章のように思う・・・。」
僕も涙が溢れた・・・。
止まらなくなって号泣した・・・。
野球な親父の先輩よ、
あなたこそ僕の誇りだ・・・。
息子にちいさなグローブを買った日の事。
息子と初めてキャッチボールをした日の事。
息子が初めて野球のユニホームを着た日の笑顔を忘れていない事。
あなたの涙はそれを語る・・・。
だから僕も泣く・・・。
先輩!
あなたの心は僕の勲章だ・・・。
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カキーン!
ただひたむきにカキーン!
心無いジャーナリストの、
心無い言葉は多くをただ単に傷付けるのだけれど、
こんな素晴らしい親父の涙の一粒が、
たった一粒が、
ヤツらの一万語を凌駕する・・・。
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カキーン!
日本中の、
野球な親父の仲間たちよ・・・。
僕らはずっと、
ただ、野球の風に吹かれていよう・・・。
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♪みんなみんなオナジ〜
み〜んなみんなオヤジ〜♪