東京、あきるの市にある西多磨霊園までカミさんと2人で墓参。


墓参というかたちで祖母に会いに行くのは初めてだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


道中、車のラジオから福山雅治さんの歌が流れた・・・。
とてもとても優しい歌詞で、聞くとはなしに聞きながら僕は、胸が詰まりそうになった・・・。


♪わたしは その手が好きです♪


僕は、あの祖母の手を思い出していた・・・。
働き者の手だったよな、と。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


休日、残念ながら曇天。


けれどそれだけ心を静かに祈れるのだから良かったと思おう。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


墓誌に並んで刻まれた祖父母の名前を指でなぞる。


祖父58歳。
祖母94歳。


随分とアンバランスな年齢の2人なのだけれど、
天国できっと仲良く過ごしているんだろうな・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


どこかの畑で焚き火をしている・・・。
立ち上る煙の匂いは深まる秋の気配だ・・・。


焚き火の中、もしかしたらサツマイモがあるかもしれない。
美味しそうだな、うらやましいな・・・。
そう考えたら僕のオナカがキュルルと鳴った。


夕焼けの空をカラスが飛んでる・・・。
僕らも家に帰ろう・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・