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東京、あきるの市にある西多磨霊園までカミさんと2人で墓参。
墓参というかたちで祖母に会いに行くのは初めてだ。
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道中、車のラジオから福山雅治さんの歌が流れた・・・。
とてもとても優しい歌詞で、聞くとはなしに聞きながら僕は、胸が詰まりそうになった・・・。
♪わたしは その手が好きです♪
僕は、あの祖母の手を思い出していた・・・。
働き者の手だったよな、と。
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休日、残念ながら曇天。
けれどそれだけ心を静かに祈れるのだから良かったと思おう。
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墓誌に並んで刻まれた祖父母の名前を指でなぞる。
祖父58歳。
祖母94歳。
随分とアンバランスな年齢の2人なのだけれど、
天国できっと仲良く過ごしているんだろうな・・・。
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どこかの畑で焚き火をしている・・・。
立ち上る煙の匂いは深まる秋の気配だ・・・。
焚き火の中、もしかしたらサツマイモがあるかもしれない。
美味しそうだな、うらやましいな・・・。
そう考えたら僕のオナカがキュルルと鳴った。
夕焼けの空をカラスが飛んでる・・・。
僕らも家に帰ろう・・・。
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