続・イモ食ってプ〜。

おイモを食べるとオナラが出る。
そんな自然の摂理をだな、野球の話にあてはめて考える事は、いささか無理があるかもしれない。
そうだよ、おイモを食べなくてもオナラは出る。
プップププッと出る・・・。
ただ、野球に於いては、そうさ、絶対に、おイモを食べなければオナラは出ないんだよ・・・。
すなわち、選手諸君にとってのイモとは、練習の事だ。
おイモを食え!バクバクと食え!
プップププッて結果を出そうぜ!
一方、お母さんたちにとってのイモとは、ただの心配に他ならない。
アナタがイモを食べたって息子はオナラをしない。
だから心配は要らない、だいじょうぶだいじょうぶ、漢字で書くと大丈夫大丈夫。
英語で言うとノープロブレム!だ・・・。
心配事のイモは、野球の結果じゃなくってさ、体調管理に向けてあるべきだろう・・・。


♪イモ食ってプ〜、プ〜プ〜プ〜♪


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今、インフルエンザだけではなく、風邪も流行の兆し。
風邪とは無縁の僕が言うのも説得力に欠けるのだけれど、どうか気をつけて過ごして下さい。
すべての野球な子供たちやい・・・。


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昔の話をひとつ・・・。


さて、ちょうどこの季節だった・・・。
僕が小学2年生だった頃の話をしよう・・・。


当時も、そう、11月に入ると風邪やインフルエンザが流行り、学校をお休みする人が増えた・・・。
僕らのクラス、2年2組もそうだった。


班(うわ〜、懐かしい響きだな。)の仲間も、ね、
6人のうち3人が学校をお休みしていた・・・。
学校をお休みしている3人に給食のパンを届けるために、
僕と、Tくんと、女子のMさんは一緒に下校をしていた・・・。


ゴホン、ゴホンと、Mさんは咳をしていた。
風邪気味だったようだ。


てくてくてくてくと僕らは歩き、
お休みしている3人の家を目指した・・・。


ゴホン、ゴホン・・・。
Mさんの咳は続いていて、Tくんも僕も気になっていた。
ゴホン、ゴホン、・・・その時、
ゴホン、・・・プッ!と聞こえた・・・。
咳をした勢いでMさんはオナラをしちゃったんだな・・・。


かわいそうにMさんはうつむき、顔を真っ赤にした・・・。


すると、Tくんが言った。
「ゴメンゴメン、今、オレ、オナラをしちゃった!」
Tくんの見事なフォローだと僕は思った。
さすがは将来の夢が正義の味方だと豪語する男だ・・・。


だが、Mさんの顔は、もっと真っ赤になった・・・。


僕は慌て、今度は僕がTくんをアシストするために言った。
「クンクンクン、おおっ、臭いな〜、この臭いオナラは間違いなくTくんのオナラだ!
 Mさんのオナラじゃないよ。」


しかし、Mさんの顔は、もっともっと真っ赤になり、
「うわぁ〜ん!」と泣き出してしまったのであった・・・。


Mさんは号泣しながら走り出し、そのまま帰ってしまった・・・。


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「どこがいけなかったんだろう?」と、僕が言うと、
「オマエのオナラって事にすれば良かったかもな・・・。」と、Tくんは答えた・・・。


まさしく、「女心と秋の空」だと言えよう・・・。
心なしか11月の午後の空は曇り始めたような気がした・・・。


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僕とTくんは3人分のパンを届け、それから2人でキャッチボールをして遊んだ・・・。


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翌日、Mさんも学校を休み、とっても心配したのだけれど、
後に風邪だったと聞き、Tくんも僕も胸を撫で下ろした・・・。


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そして学級閉鎖。


もちろん、Tくんも僕も風邪はひかなかった。
元気いっぱいに学級閉鎖期間を過ごしていた・・・。


女の子って繊細なんだね。って、僕らは知ったのだが、
よく考えてみると、同級生の女の子たちも丙午(ひのえうま)・・・。


同級生の女の子たちの本当の恐ろしさを知るのは、
それからしばらく経ってからの事だった・・・。


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11月、風邪に注意・・・。


オナラに関する話題は、これでオシマイ・・・。