浅川マキさんの古いカセットテープは、相当に音が劣化していた。
でもね、ところどころ聞き取りづらくなってはいても、味わい深く懐かしかった・・・。
たしか80年代の後半、労音主催の浅川マキさんのコンサート会場で買った物だ。
20年以上も経てばカセットテープの劣化も致し方あるまい・・・。


♪オイラの愛した女は〜 港町のあばずれ〜いつも〜♪
鴎(かもめ)の歌詞の一節である。
ひとつひとつの歌が、まるで短い演劇のように感じられる独特の世界だ・・・。


次週、1月25日の月曜日。
NHK−FMで午後4時からの、「つのだ☆ひろミュージックプラザ」に於いて、
浅川マキさんの追悼特番が放送されるそうだ・・・。


是非、お聴き頂きたい・・・。


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話はころころと変わり恐縮・・・。


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マウンドの上で、彼はまるでカモメのようではなかったか?
細身だが強靭な翼を持つ、まるで海鳥のような投手ではなかったか?


小林繁さんが逝く・・・。


僕と同世代の親父たちなら、ね、
誰もが子供の頃に一度は彼の真似をしたはずだ・・・。


ね、やったでしょ?
片足立ちで屈み、両手をいっぱいに広げて・・・。


フラミンゴ投法などと呼ばれていたのだけれど、違うと僕は思う・・・。
大海原の上を自由に飛ぶカモメのようだったと思う・・・。


美しい投手だった・・・。


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合掌。