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33人なのだそうだ。
野球の神様は、ね、33人の野球少年たちを清瀬第2グラウンドに呼んだそうだ。
がんばれよ、皆!君の野球の物語をしっかりと紡いでおくれよ・・・。
いいかい?
君は、もう清瀬ポニーのかけがえのない選手なんだよ。
胸を張れ!
・・・・・・・・・
すごい野球少年だなんてね、言われる必要は無いんだよ。
ただ、素晴らしい野球少年だと言われるような選手になっておくれ。
僕は、ずっと君を見たい。
野球が君を大きく育ててくれる場面の傍にいたいんだよ。
泣いてもいい。
大丈夫だよ、
どんな時も君の味方でいよう。
だから、ね、
安心していいよ、
たくさんたくさん泣きな・・・。
僕は君の父ちゃんだ。
君の傍にいる。
ありがとうな。
たったひとりで自転車を漕ぎ、
君は清瀬第2グラウンドに来たんだってね・・・。
ありがとうな。
ありがとうな。
がんばろうな。
たったひとりで、ね、
自転車を漕いで、
遠い第2グラウンドを目指して走った君・・・。
グローブをリュックサックに入れて走った君・・・。
君は、僕の息子だ。
君を応援する。
君は、ね、僕の息子だ。
たったひとりで寂しかったかい?
第2グラウンドは遠かったかい?
よく来てくれたね。
どうもありがとう。
野球に魅せられた子供たちよ。
息子たちよ。
トモダチを作れ。
野球で作れ。
揺るがぬ強い男になれ。
・・・・・・・・・
33人もの息子が出来た。
・・・・・・・・
僕は、清瀬ポニーのメンバーである。
僕は、清瀬ポニーを誇りに思う。
33人の息子たちと共に笑い、そして泣く。
カキーン!だ!