■
折角のセンバツの晴れ舞台に於いて、あの残念な発言をした監督さんが辞任したのだと聞く。
当然だろうなと思いつつも一方で、その監督さんを擁護する意見も僕は耳にする。
曰く、
「ついうっかりの本音の吐露であった。」と。
・・・・・・・・・・・・・・・
本音の吐露が残念な発言であったとしたなら、
残念な発言を本音であると感じる人がいるなら、
残念な発言は、なおさら至極残念だったと僕は考える。
勝てば良いのか?
負ける事は恥ずかしいのか?
・・・・・・・
「野球を辞めたい。
死にたい。
腹を切りたい。」
軽々しく死を語ってはいけない。
高校野球の指導者が語ってはいけない。
生き抜く強さを教える事が本義ではないのか・・・。
険しい未来を生きる少年たちに・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・
相手校への侮辱だけではない。
懸命に生きようとする生命に対する侮蔑の言葉でもあった。
ご自身が決め、辞任される・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・
これでこの話題は終了としよう・・・。
ただ、本当の意味としての勝敗については、しっかり考えてみたい。
そのきっかけとしたい。
・・・・・・・・・・・・・・・
センバツ大会の最中にも、な、
全国各地のグラウンドで汗を流している球児たちよ、
高校野球の本当の勝利とは何か教えてあげよう・・・。
それは、ね、
今からきっと何年後かの、君の結婚式の二次会だ。
何人の同級生が楽しく企画してくれるだろう?
何人の後輩が喜んで手伝ってくれるだろう?
何人の先輩がうれしそうに駆けつけてくれるだろう?
カキーン!の仲間たちが、な。
その日、
本当に大切な事に君は気付くはずだよ。
・・・・・・・・・・・・・・・
いつもどんな時も、
シアワセを感じながら生きなければならないのだ。
カッコ悪くても、ね、
生き抜かなければならないのだ。
恥ずかしくなんてないのだ。
腹を切る!な〜んて、な、
絶対言っちゃいけないのだ。
腹なんか切っちゃったらね、
血が出ちゃうのだ。
痛くて泣いちゃうのだ。
指先にトゲが刺さっただけでも僕なんか痛くて大騒ぎするのだ。
末代までの恥なのだ。
そして、最後にひとつ、
どんな事があったって、ね、
野球を辞めちゃダメなのだ。
これでイイのだ。