折角のセンバツの晴れ舞台に於いて、あの残念な発言をした監督さんが辞任したのだと聞く。


当然だろうなと思いつつも一方で、その監督さんを擁護する意見も僕は耳にする。


曰く、
「ついうっかりの本音の吐露であった。」と。


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本音の吐露が残念な発言であったとしたなら、
残念な発言を本音であると感じる人がいるなら、


残念な発言は、なおさら至極残念だったと僕は考える。


勝てば良いのか?
負ける事は恥ずかしいのか?


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「野球を辞めたい。
死にたい。
腹を切りたい。」


軽々しく死を語ってはいけない。


高校野球の指導者が語ってはいけない。


生き抜く強さを教える事が本義ではないのか・・・。


険しい未来を生きる少年たちに・・・。


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相手校への侮辱だけではない。


懸命に生きようとする生命に対する侮蔑の言葉でもあった。


ご自身が決め、辞任される・・・。

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これでこの話題は終了としよう・・・。


ただ、本当の意味としての勝敗については、しっかり考えてみたい。


そのきっかけとしたい。


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センバツ大会の最中にも、な、
全国各地のグラウンドで汗を流している球児たちよ、


高校野球の本当の勝利とは何か教えてあげよう・・・。


それは、ね、
今からきっと何年後かの、君の結婚式の二次会だ。


何人の同級生が楽しく企画してくれるだろう?


何人の後輩が喜んで手伝ってくれるだろう?


何人の先輩がうれしそうに駆けつけてくれるだろう?

カキーン!の仲間たちが、な。


その日、
本当に大切な事に君は気付くはずだよ。


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いつもどんな時も、
シアワセを感じながら生きなければならないのだ。


カッコ悪くても、ね、
生き抜かなければならないのだ。


恥ずかしくなんてないのだ。


腹を切る!な〜んて、な、
絶対言っちゃいけないのだ。


腹なんか切っちゃったらね、
血が出ちゃうのだ。
痛くて泣いちゃうのだ。


指先にトゲが刺さっただけでも僕なんか痛くて大騒ぎするのだ。


末代までの恥なのだ。


そして、最後にひとつ、


どんな事があったって、ね、


野球を辞めちゃダメなのだ。


これでイイのだ。