母校の白いグラウンドにて。

まるで真夏のよう・・・。


白いグラウンド・・・。
懐かしい母校の白いグラウンド・・・。


照り返す光は君の輝き。


練習帽の下の、
君たちの凛々しい顔は、
決して忘れてはならない大切な心を、僕のような者にまで思い出させるんだ・・・。


白いグラウンドよ、
白いグラウンドよ、
僕は誕生日を迎え、44歳になった・・・。


白いグラウンドよ、
懐かしい白いグラウンドよ、
ここで目を閉じて深呼吸をすると、
僕は16歳に戻れる・・・。


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一年生たちが整列をしている。


その背中を見つめながら僕は、あの日のトモダチの姿を探す。


ふるさとを離れ、
お母さんやお父さんと離れ、
遠い遠い白いグラウンドに立つ一年生の君らよ、


たくさんたくさん泣きな。
たくさんたくさん泣きな。
最後に少しだけ笑えたら上出来だ・・・。


44歳になったばかりの16歳に戻った僕は、
彼らの背中にエールを贈る・・・。


悲しみも苦しみも全てひっくるめて、さ、
人生を味わっておくれよ、と・・・。


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懐かしい白いグラウンド。
白いグラウンド。


まるで真夏のよう・・・。