しばしカキン婚旅行の記述が続く事をご容赦願いたい・・・。


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母校の白いグラウンドを後にして、僕らは唐招提寺に向かった。
時間の関係もあり、残念ながら鑑真和上坐像を拝観する事は出来なかったのだけれど、
それでも大きな鑑真和上の愛や、息吹きに触れられたような気はする・・・。


あの時代、
なぜに鑑真和上は命を賭け、
失明をしてまでも日本へ渡ろうとしたのか?


その答えの中に、未来を生きる大きなヒントがあるのではないかと僕は思う・・・。


おそらく鑑真和上という人間は、
底なしのお人よしであった・・・。
そして、限りなく優しい人間であった・・・。


哀しみや苦しみに喘ぐ人々を、決して捨ておけぬ人間であったのだ・・・。


悠久の、遥か彼方の昔の事なのだが、
鑑真和上のような人間が実在していたのだという事実を、
人類は歴史の中でもっともっと誇ってもいい・・・。


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唐招提寺の荘厳な光景。


しなやかな形の甍の向こうに、
真夏のような空は続いていた・・・。


合掌・・・。


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