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四苦・・・。
シクシクと四苦・・・。
そう、四苦八苦という言葉の、前段にあたる四苦・・・。
基本となる四つの苦しみが、人生にあり・・・。
曰く、「生・老・病・死」なり、と。
生まれ、生きる事の苦しみ。
老いて、衰えゆく身体と心の苦しみ。
病んで、あたりまえのありがたさに気付かされる苦しみ。
死の淵で、もがき喘ぐ苦しみ。
その四つを合わせて四苦と呼ぶ・・・。
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ふと僕は思う。
人生の基本となる苦しみが、な、
たかだか四つなのだとすれば、
それを超越する心の持ち方は、もしかしたら簡単に見つけられるかもしれない、と。
真夏のような日射しの中で僕は、
座り、目を閉じて考えている。
超越する心の持ち方とは・・・、
それこそ、な、
「たんのう」に他ならない。
「たんのう」とは、いかなる苦しみさえも楽しみながら味わってしまおうという考え方だ・・・。
僕が、野球を学ぶすべての少年たちに得てほしい事は、それ。
「たんのう」出来る心・・・。