ナースなカミさん夜勤の夜。


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夜半、息子の様子を見に行く。
随分と過保護だなって思われてしまうかもしれないけれど、
致し方あるまい・・・。


息子は、ンガ〜っと寝ている・・・。
しっかりと手に教科書を握りしめて寝ている・・・。


なかなかの進歩だなと僕が感じるのは、ね、
開いた教科書を握りしめていたという事だ・・・。


この間までは、そう、
閉じた教科書を手に持って寝ていたんだ・・・。
それがどうだ?
今晩は教科書が開いているぢゃないか!


勉強をしなければと、きっとヤツはいつも思い、
そして教科書を手に取るのだろう・・・。
だが、いつもは教科書を開く前に力尽きていたのだ・・・。
それがとうとう教科書を開いてから力尽きるまでに進歩したのだ・・・。


よし、許そう。
父ちゃんが布団を掛けてあげませう。


よいしょ、よいしょ、足を真っ直ぐ伸ばしたまえ。
しかしデカイぞ、たくましくなったものだ。
足なんかな、スネ毛でいっぱい毛ガニくんだ。
スネ毛を指でくるくるアリンコにして引っ張って抜いたら起きるかな?
起きるだろうが怒るだろう。


かわいそうだから勘弁しておいてやろう・・・。


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じゃ、おやすみ・・・。


母さんは今頃、一生懸命働いているんだろうね・・・。