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息子が合宿を終えて帰宅。
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行きの荷物も多かった・・・。
遠征バッグ(大)、遠征バッグ(中)、通常の野球バッグ・・・。
野球に関係の無い余計な物は一切排除しても、な、
それだけの大きな荷物だったんだよ・・・。
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〜荷物持つ持つ元気な子、カキーン!の場所へ飛んで行け〜
それが球児な息子を送り出す親の率直な想いであった・・・。
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帰りの荷物も多かった・・・。
行きに持っていったバッグには入りきらないほどだ・・・。
だが、物そのものが増えたのではない・・・。
行きと同じの荷物の内容量なのだが、大きくなっているのだ・・・。
遠征バッグ(大)、遠征バッグ(中)、通常の野球バッグ・・・。
それに加え、大きな大きなビニール袋が一つ・・・。
汗だね・・・。
汗で衣類が膨張しているんだね・・・。
そのぶん荷物が増えたんだね・・・。
つまり、息子は、大きなビニール袋一つ分の汗を掻いたんだ・・・。
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どちらのお宅でも同じだろう・・・。
「ただいま〜っ!」ってさ、元気に帰宅した表情を見てホッとするのも束の間、
バッグを開け、キュッと結んであるビニール袋を開封するのは誰?って事だ・・・。
キュッと口を結んである、ズッシリとした衣類の入ったビニール袋は、
北欧あたりの発酵した魚の缶詰と互角の勝負じゃないだろうか・・・。
4日ほど前の汗まみれになったアンダーシャツやらソックスは、
密封されたビニール袋の中で発酵している・・・。
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「我が子ながら臭い・・・。
鼻が曲がりそう・・・。」
合宿帰りの球児を迎えた家庭では、
今宵、洗濯機の前で闘う親たちの愛がある・・・。
臭い?
そうでしょ、臭いでしょ?
たぶん、それは、
僕の脱ぎたての靴下よりも臭いだろうと思う・・・。
だが、その発酵した汗も、
深く染み付いた泥も、
元気いっぱいにがんばった証拠・・・。
シアワセの匂いなり・・・。
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