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「自分を信じろ!」だなんて、な、
大人はよく君たちに言うだろ?
僕なんざ、大人になった今でも言われる事がある・・・。
少年よ、少年よ、いいか?
それは聞き流せ。
ただ、それを君に言ってくれた大人に感謝する心だけは忘れず、
敢えてそれを聞き流せ・・・。
自分を信じていない人間なんているものか。
な、そうだろ?
人生はひたすら前に進むもの。
自分に賭けるしか選択肢は無いものなのだから・・・。
少年よ、少年よ、
真っ黒に日焼けしてグラウンドを駆ける君よ、
君たちなら理解してくれるだろうと僕は思う。
自分を信じられない人間が、な、
君たちのように駆ける事など出来るものか・・・。
ありったけを賭けていい。
自分に、な、ありったけを賭けていい。
なあ、鏡を見よう。
どうだい?
君の目は澄み、光っているじゃないか・・・。
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少年よ、少年よ、
君が大人になる日が待ち遠しい。
君と早く飲みたいものだ。
飲みながら君に、な、
こんな説教を垂れてやりたい。
わっはっは、
間違いなく僕は、
説教くさいジジイになるだろうな〜。
自分を信じろ!なんて、な、
万が一、僕が君に言ってしまったとしたら聞き流してくれ・・・。
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今のままの君でいい。
自分に賭けな・・・。
若き勝負師たちよ・・・。