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塁打数×100円・・・。
カエルの形の貯金箱にチョキ〜ン・・・。

息子は乏しい小遣いの中からそれをチャリ〜ン・・・。

徳を積ませて頂くためなのだからと、僕が息子を得心させて始めたそれは、かなりの金額になった。

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劣化ウラン弾の影響で苦しむイラクの子供たちを救う活動があると知り、
少しでもお役に立てば、と、
カエルの貯金箱のお金を送らせて頂こうと息子と僕は決めた・・・。

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アメリカが落とした爆弾。爆弾を落とす事に賛成した日本。

たくさんのイラクの子供たちが死んだ。
今なお多くの子供たちが苦しむ。

アメリカで生まれた野球を、日本で学んでいる一人の高校生に出来る事は、小さい。

小さな小さなそれは、
謝罪などとは呼べぬ。
だが、精一杯に真心を込めた一歩であるならそれは、
未来につながる何かになるのではないかと思う。

野球を学ぶ事に意義を持たせたい。
意味を持たせたいと僕は、
一人の父親として願う・・・。

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健康な身体をお貸し下さった神様に感謝しておくれ。

野球を思い切り学べる環境に感謝しておくれ。

ヒットを打てた時の喜びやシアワセな気持ちを、な、
誰かに届けたいのだと祈っておくれ、
息子よ・・・。

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野球を学ぶ意味と意義、
本当の目的を掴んでおくれ、
息子よ・・・。

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不思議だろ？

巡って来たチャンスの打席に、なあ、
不思議に甘い球が来るだろ？

その不思議を感じられる事を、
徳と言う・・・。

運が良いと言う・・・。