なあ、ハヤト・・・。


小さかった君が、
また父さんの夢の中にやって来たぜ・・・。


夢の中にやって来た君は、
いつものチビっ子じゃなく、
少しだけ大きかった・・・。


でも、ね、小山ドラゴンズのユニホームを君は着ていたから、たぶん、
小学校の高学年なのだろうね・・・。


父さんは君の肩を抱いたよ・・・。
ギュッと、ね、力強く抱いたよ・・・。


本当の君は今、
高校球児になり、
今日もあの誇り高き高校の野球部グラウンドを駆けている・・・。


もう僕なんかの手の届かない野球の世界に、ね、
君はいるんだね・・・。


時々でいい・・・。
あの、ね、
時々でいいからさ、


小さな小さなハヤト、
父さんの夢の中に遊びに来てくれないか・・・。


キャッチボールをしよう・・・。


父さんとキャッチボールをしよう・・・。


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なあ、ハヤト。
忘れないでいておくれ。


父さんの想いはいつだって、ね、
こうして君の肩をしっかりと抱きしめているよ・・・。