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水曜日の僕の野球・・・。
水曜日の僕らの野球・・・。
後輩のQ太郎は急ぎの工事が入り、今週は不参加・・・。
よって、親友サップと僕の二人で練習をした・・・。
せっかくだからと、(何がせっかくなのかは不明。)いつもの城山公園ではなく、
浦和の秋ヶ瀬公園まで僕らは足を伸ばした・・・。
サップに座ってもらい、30球ちょっとを投げた。
まだまだダメだ・・・。
ぎこちない・・・。
上半身と下半身がバラバラ・・・。
サップに指摘されなくても解るさ・・・。
でも、楽しい・・・。
友達とキャッチボール・・・。
44歳の僕らだけれど、
友達とキャッチボール・・・。
小学生の野球少年みたいに、仲良しの友達とキャッチボール・・・。
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なあ、小学生の野球少年の君よ、
友達を大切にしておくれよ・・・。
こんなして大人になっても、ね、
キャッチボール出来る友達を大切にしておくれよ・・・。
サップが笑って座ってる。
僕は、笑って座ってる友達のミットを目掛けて投げる・・・。
楽しいよ。
楽しいよ。
わっはっは!
あのね、僕もサップもビンボー人だ・・・。
だが、平日の午後、キャッチボールをしてる・・・。
サップと僕は、豊かだ・・・。
根拠なんてちっともないのだけれど、豊かだ・・・。
そんな気がするんだ・・・。
僕は、シアワセ・・・。
白いボールを親友に投げているのさ・・・。
いちいち親友は、ね、
そのボールを嬉しそうに受け止めてくれるんだよ・・・。
サップ・・・、
お〜い、サップ・・・。
夕焼けチャイムが鳴るまでさ、
ずっとずっと遊ぼう・・・。
キャッチボールに飽いたら、さ、
草むらでバッタを捕まえないか?
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とても楽しくて濃密な時間であった・・・。
秋ヶ瀬で過ごす友達との時間・・・。
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現役の高校球児にも僕は言いたいよ・・・、
君は、こんな友達を持っているかい?
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夕焼けチャイムが鳴る・・・。
あのね、浦和にも夕焼けチャイムが鳴るの・・・。
サップ、
家に帰ろう・・・。
明日また遊ぼう・・・。
ありがとう・・・、
こんな僕の友達でいてくれて・・・。
サップ・・・。
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サップのスバルサンバーに着いた時、
サップが僕に聞いた・・・。
「オマエ、痩せた?」
サップよ、我が良き友よ、気付くのが遅い・・・。
サップの、
横顔を見て思う、
すまんな、
まだ僕の傍にいておくれ・・・