Q太郎とサップと僕と、水曜恒例の野球・・・。


草野球とはおこがましく、
もしかしたら僕らのそれは、クソ野球なんじゃないだろうかと僕は不安・・・。


だが、致し方あるまい。
きっと誰もが不安を抱えている混沌の時代、
僕の不安なんてちっぽけなものだ・・・。


おい!Q太郎!
きちんとボールを捕れ!


するとQ太郎は、ものすご〜く小さな声で、
「ちっ、だったらきちんと投げろよ、まったくよ・・・。」と言った・・・。


う〜む、早くも我がチームに亀裂の危機なりか?


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夕刻、
城山公園はまるで冬のような寒さで、鼻水が出て、僕らはそれが鼻の下で固まって御座候にて候。


早めに帰ろうという事になったのだが、
僕の車の鍵が無くなっていて、みんなで探した・・・。


お〜い、鍵〜!


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僕がいた辺りを、
僕らは探した・・・。


♪探し物は何ですか〜 見つけにくい物ですか〜♪なんちゃって、な。


するとQ太郎は、またまたとっても小さな声で、
僕に聞こえないように確かに、


「ちっ、」と言った・・・。


ふん、鍵が見つかったら、な、
タコ殴りの刑だな、Qちゃんよ、覚悟しておけと僕は思った・・・。


そうそう、タコと言えば、
サッカーワールドカップで有名になったドイツのタコが死んだ・・・。


そのタコに免じて、このタコは許そう・・・。


「あっ、あったぞ!」と、サップが僕の車の鍵を見つけた・・・。


そして僕にサップは、
「気を付けろ!タコ!」と言った・・・。


つまり、タコは僕だったのか・・・。


タコ殴りにされなくて良かった。


タコ殴りにしなくて良かった。


暴力反対!


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元祖札幌屋さんでラーメンを奢る・・・。


アーメン・・・。