先月、僅か一月の間に、日本全国で自死された人の数は、実に2765人であったという・・・。


2765人は皆、
いずれも優しくて、そしてきっと感性豊かな方々だったのだろうと僕は思う・・・。


優しい人から順番に亡くなるなんて、な、
あまりにも悲しい事だ・・・。


優しい人に強くなれなんて言うのは酷。


だが、
弱い自分を優しく包みながら生きる道をどうにかして探してほしかった・・・。

今年もまた、30000人を越える方々が自死されるのではないかと懸念されている。


どうにかそれを食い止める術はないものだろうか・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


昨日の僕の日記の、二つ目の写真は、
東京ミッドタウンの外で見たイルミネーションである・・・。
一つのショーとして作られていて、幻想的で美しかった・・・。


たくさんの人が集まり、それを見つめていた・・・。
歓声とどよめきと、拍手が沸き上がる様子は、それこそが素晴らしいものであった・・・。
そこに僕は感動をしたんだよ・・・。


たくさんの人が同じイルミネーションを見て、同じ歓声を上げる・・・。


人はそれぞれに境遇や状況は違うのだけれど、
一つの美しい光を見て想いを共有する事が出来る・・・。


夕刻の都会は寒くて、凍えそうだったのだけれど、
人混みの中に僕は温もりを感じたんだ。


人間は誰もが、な、
そうだよ、シアワセになるために生まれたんだ・・・。


おう!
それが僕の信念だ・・・。


どんなにちっこくてもいい、
必ず一日一個のシアワセを探そうや・・・。
そのシアワセを噛みしめて味わって生きようや・・・。


世界中の誰一人として、な、
自ら命を断ってはならん!


イルミネーションを見ながら僕は、ツツと鼻水を流していた。
ツツと鼻水を流していたのだがシアワセだった・・・。


鼻水を流しながらだってシアワセな男がおるぞい!
ここにおるぞい!


ティッシュくれませんか?
ずびばぜん・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


イルミネーションを眺める群衆の中に僕ら夫婦はいて、
手を握っていた・・・。


手を握っていたので鼻を拭けなかったのだ・・・。