志も、
技術も、
より高く、より高くと、
毎日心を磨きながら過ごす日々が素晴らしいんだよ・・・。
カラカラに乾燥して寒い東京の朝、
大きな野球のカバンを肩に下げ、
駅へ急ぐ幾人もの高校球児を見掛ける・・・。
吐息が朝日に照らされ、
ほんのりとオレンジ色に輝く・・・。
がんばれ、がんばれ、皆・・・。
冷たい風にちぎれてしまいそうな耳の痛みも、
手袋の中でかじかむ指も、
いつの日かきっと、
愛しくて愛しくてたまらない思い出になるのだから、ね、
今、
この一瞬でさえも心して生きよ。
名も知らぬ球児の君よ、
僕の息子と同い年の君よ、
がんばれ。