■
カミさんが夜勤で不在の朝、
僕と息子は昨夜のカレーを温めて食べる・・・。
いわゆる、二日目カレーだが、これが本当にうまいうまい・・・。
うまいうまいを漢字で書くと、旨い美味いって感じ(漢字)だな・・・。
若干冷たい気味の御飯の上に、熱々の二日目カレーをかけて食べるシアワセ・・・。
ならば何故、人は最初から前日にカレーを作らないのだろう?
そんな事を春に考えているのは僕だけか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
気付くと、昨日はひなまつりであった・・・。
家に愛娘が不在のひなまつりは初めてであった・・・。
蛤のお吸い物もなく、
桃色のちらし寿司もなく、
昨夜は息子と二人、初日カレーを食べたのであった・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
初日カレーを食べながら、テレビを見ていた・・・。
3歳の女の子の悲しいニュースが流れた・・・。
まったくなあ、やりきれん・・・。
まったくなあ、やりきれん・・・。
胸がギュっと詰まり、心が痛むのだけれど、
晩御飯を食べながらニュースを見ているだけの僕らには何も出来ない・・・。
もしかしたらそれは、
とても罪な事かもしれないぜ・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
タマネギだ・・・。
初日カレーのルウの中には、はっきりとタマネギが見える・・・。
二日目カレーのルウの中には、もうタマネギは見えない・・・。
きっと、タマネギが溶けて旨みになって、
二日目カレーは美味いんだね・・・。
44歳の春、
まだまだ僕というルウの中、
タマネギは溶けてないからイカンのだな・・・。