カミさんが夜勤で不在の朝、
僕と息子は昨夜のカレーを温めて食べる・・・。
いわゆる、二日目カレーだが、これが本当にうまいうまい・・・。
うまいうまいを漢字で書くと、旨い美味いって感じ(漢字)だな・・・。


若干冷たい気味の御飯の上に、熱々の二日目カレーをかけて食べるシアワセ・・・。


ならば何故、人は最初から前日にカレーを作らないのだろう?
そんな事を春に考えているのは僕だけか?


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気付くと、昨日はひなまつりであった・・・。
家に愛娘が不在のひなまつりは初めてであった・・・。
蛤のお吸い物もなく、
桃色のちらし寿司もなく、
昨夜は息子と二人、初日カレーを食べたのであった・・・。


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初日カレーを食べながら、テレビを見ていた・・・。
3歳の女の子の悲しいニュースが流れた・・・。


まったくなあ、やりきれん・・・。
まったくなあ、やりきれん・・・。


胸がギュっと詰まり、心が痛むのだけれど、
晩御飯を食べながらニュースを見ているだけの僕らには何も出来ない・・・。


もしかしたらそれは、
とても罪な事かもしれないぜ・・・。


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タマネギだ・・・。


初日カレーのルウの中には、はっきりとタマネギが見える・・・。


二日目カレーのルウの中には、もうタマネギは見えない・・・。


きっと、タマネギが溶けて旨みになって、
二日目カレーは美味いんだね・・・。


44歳の春、
まだまだ僕というルウの中、
タマネギは溶けてないからイカンのだな・・・。