ウグイスは茶髪。

気温は低いが快晴なり。
北から南から交互に吹き寄せる風の感触が柔らかく優しかった一日。

車を出そうとしていたところ、お向かいさんのご主人に会った。
ちょうど庭木をチョキチョキしていらしたので僕は、
挨拶がてら先日のウグイス色の鳥の話をした・・・。


梅の花のところに、ウグイス色の鳥が来ていましたって・・・。


「ええ、私も見ました。
 あれはウグイスじゃなくてメジロです・・・。
 早春を感じました・・・。」


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ウグイス色の鳥はメジロ・・・。
ジロジロ見てるとすぐに飛んで行っちゃう・・・。


実は、ウグイスって、ね、
ウグイス色ではないのだそうだ・・・。
茶色いのだそうだ・・・。
茶色くて地味なのだけれど声は美しい・・・。


各球場、ウグイス嬢のみなさん、
どうかがんばってください・・・。


ホ〜、ホケキョ!


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しかし、お向かいさんの庭の梅の花は綺麗だ・・・。
梅の花の世界の黒木瞳さんだと言っても過言ではないだろう・・・。


「これは、ブンゴ梅と言います。
 大きな実がなるのですが、梅干にも出来ず、梅酒にも使えず、です。
 でも、花が綺麗なのでとても楽しんでいます・・・。」


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ブンゴ梅、ぶんぶんぶぶぶんブンゴ梅・・・。
ブンゴ梅を漢字で書くと豊後梅・・・。


なるほど!の美しさだ・・・。


ほのかな桜色・・・。
最もソメイヨシノが綺麗だった頃の色さえ凌駕する桜色・・・。


梅なのだけれど桜色。
桜色なのだけれど梅。


ぶんぶんぶぶぶんブンゴ梅。


一足早く桜を見る事が出来たみたいな気持ちでシアワセ・・・。