シアワセのカタチ


夜、家族全員が無事に帰宅し、家に揃うと、ね、
それがとてもシアワセだな〜って僕は思う・・・。
何気ないあたりまえの日常なのだけれど、それは奇跡なんだよ・・・。


あたりまえの日々が続く事の奇跡・・・。

いい?
僕らは奇跡を積み重ねて今を生きているんだよ・・・。


感謝、感謝・・・。
ただひたすらに感謝・・・。


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そうそう、書きそびれてしまっていたのだけれど、
我が愛娘は、震災のほんの少し前に中国から帰国・・・。


しなやかに舞うように生きる姿勢は見事。
父親として僕は、この娘の人生もまた応援し続けるつもり・・・。


なかなか恥ずかしがって僕には見せてくれないのだけれど、
雑誌での連載もなかなか好調の模様・・・。


写真は、中国の土産・・・。
「福」の文字が逆さまになっている飾り・・・。


成人式を迎える前の最後の春、


娘よ、もっともっと自由に大きく羽ばたけ!と願う・・・。


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一方、息子もいよいよ高校3年生だ・・・。
連日、練習を終えて帰宅するのは遅いのだが、なかなかよろしい面構えなり。
ありがたいこと、ありがたいこと・・・。


新しいクラスで、大親友のマックスくんと一緒になれて良かった・・・。
マックスくんは柔道部。
息子と同じ将来の夢を持っているのだそうだ・・・。


どうか一生の友であり続けてほしいと親父は願う・・・。


息子よ、
野球が終わったら、な、
マックスくんを我が家に一度呼んでくれ・・・。


父ちゃんがヤキトリを食わせてやろう・・・。


息子が確立した将来の夢・・・。
人々を救う仕事なのだもの、うれしいと僕は思う・・・。


でもな、その学部に行っちゃったら、な、
もう野球は無理だよね・・・。


寂しいけれど仕方ない・・・。
そうそう、テレビで「神様のカルテ」がドラマ化される・・・。


息子よ、君のためにな、
父ちゃんは全部「神様のカルテ」を録画しといてやろう・・・。


だが、あと数ヶ月だ・・・。
君を育ててくれた野球への恩返しは忘れないでいてくれな・・・。


え?野球への恩返しって何?ってか?


おう!
最後の一瞬まで全力を尽くす事さ・・・。


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娘と息子・・・。
子供たちがそれぞれ二階の自室へと行く・・・。


カミさんと僕、
居間で今、二人きりになる・・・。


あと少しの時間が経つと僕らは、
また二人ぼっちに戻る・・・。


「ね、家を売ってキャンピングカーを買って、
 おじいさんとおばあさんになったら日本中を旅したいね。」


カミさんの提案に思わず微笑んでしまう・・・。
面白そうな老後だよな、ベイベ・・・。


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二人きりになった老後を少し過ごすと、
今度はどちらかが一人ぼっちに戻ってしまうんだよね・・・。


時間を俯瞰して見てしまうと、
人生なんざ本当に呆気ないものだ・・・。


だから今を愛そう・・・。


この一瞬を慈しみながら過ごそう・・・。