連日、結局夫婦で僕らは、息子の野球の「追っかけ」をしている・・・。
野球少年を持つ親としての、もう本当に残り僅かな時間・・・。
その時間を僕は、心から慈しんで過ごしている・・・。


あらためて心して吸う、
野球の風の心地よさに感激する日々だ・・・。
カキーン!の風・・・。


わっはっは、もちろん野球馬鹿も僕ほどのレベルに達するとだな、
野球の風を吸うなんて程度じゃないんだ・・・。
深呼吸だよ深呼吸、
深呼吸をしながら吸いまくる・・・。
深呼吸し過ぎちゃってな、過呼吸でぶっ倒れちゃうかもしれない・・・。


倒れちゃっても僕は、きっとシアワセ・・・。


真剣に子供たちが野球をしている場所に吹く風は、ね、
僕にとってそれは言葉でなんか言い表せないシアワセな風なんだよ・・・。


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道中、
ちっちゃなちっちゃな野球少年を見掛けた。
赤いユニホームでヘルメットをかぶり、
バットを背負って自転車を漕いでいた・・・。


その男の子の前を、ジャージ姿で、ね、
男の子のヘルメットと同じ野球帽をかぶったお父さんが自転車を漕いでいた。


同じような光景を見る度、
いつもの僕ならエールを心の中から贈るのだけれど、
今日は、その姿を見たら泣けてきた・・・。


カミさんが横に座っているからさ、
ちょっぴり(かなり)恥ずかしいんだけんど、
路肩に車を寄せて停め、その親子の姿が見えなくなるまで見送った・・・。


がんばれがんばれ!
名前も知らない男の子・・・。
そして、その男の子のお父さん・・・。


僕は、シアワセだ・・・。


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今日の夜、僕は、
タオル投げをしてからランニングに出掛けようと思う。
ランニングの途中、
小山ドラゴンズの故・小川監督の墓前に立ち寄るつもり・・・。


シアワセだから・・・。


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