きみが生まれたとき、
きみのお父さんはうれしくてうれしくて、
ほんとうはきみにサッカーをしてほしくて、
きみに翼という名前をつけたんだってね・・・。


きみは大きくなり、野球と出逢い、
とてもとても素晴らしい野球少年になったんだってね・・・。


翼くん、
翼くん・・・。


ほんとうは野球という空を、
その名のとおりに君は飛ぶはずだった・・・。


どうしてきみが天国にいってしまったのか?
それを知りたくてきみのお父さんはたたかいをはじめた。


翼くん、
どうかきみのお父さんのたたかいを見ていてくれ。


だいじょうぶだよ、
ぼくは、きみのお父さんの味方だからね。


きっと、ぼくだけじゃないよ、
たくさんのたくさんの野球のおじさんたちが、
きみのお父さんの味方なんだ・・・。


ぼくは心を込めて、
ぼくの名前を書いたよ。


約束する。
ぼくはぼくの仲間たちの名前を、
この紙にいっぱい書いてもらう。


ぼくはまた泣いてしまうかもしれないのだけれど、
仲間たちのひとりひとりにきみの話をして、
心を込めて名前を書いてもらう。


約束する。