ガタギシするぜ。

故・河島英吾さんが唄った曲、「地団駄」を知っているかい?
それは、河島英吾さんが村田兆治さんに贈った賛美歌である・・・。


〜肘を痛めて、再起不能と言われた投手、
 息子ほどに、若い打者に、挑みかかっていく。〜


しかし思う・・・。
村田兆治さんの美しさを思う・・・。


不可能に挑み続ける男の美しさを思う・・・。


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そうそう、TBSテレビの特番であったか、
テレビ局のスタジオでかつて、村田兆治さんが全力投球をした・・・。


その時の村田さんの言葉が最高にイカしてるんだよ・・・。


キャッチャーミットを構えた捕手役の人に向けて、ね、


「そこに向けて投げますので、絶対にミットを動かさないで下さい。」って。


もちろん、ズバン!ってさ、
そのミットの中に村田さんの投げた球は吸い込まれたんだ・・・。


職人・・・。
まさしく職人なのだろうな・・・。


職人という生き方に僕は、想いを馳せる・・・。
個々、己の仕事の中、
我らは職人と名乗れるであろうか?


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サッカーについて僕は、
まったくの門外漢であるから多くは語れぬ・・・。


でも、キング・カズなら知ってる・・・。


44歳にしてピッチに立ち続ける彼もまた職人・・・。


キング・カズの将来の夢を聞いて僕は奮え、そして泣いたよ・・・。


カズの将来の夢って何だと思う?


それは、「サッカーワールドカップ出場」なのだそうだ・・・。


ねえ、夢って何だと思う?
あなたは夢って何だと思う?


叶わないのが夢かもしれない・・・。
でも、ね、
たとえそうでも抱き続けるのが夢・・・。


同じ世代を生きる親父として僕は、
カズを誇りにしたいし、感謝もしたい・・・。


男の夢に終わりがあってたまるものかよ!って、ね。


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なあ、高校3年生の球児諸君よ、
僕が何を言いたいのか解ってくれるかい?


走れ走れ!今はただ真っ直ぐに走れ!


それが一番大切な事なんだよ・・・。


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夜、僕はタオル投げをしてる・・・。
おい、可笑しいかい?
でも僕は僕なりに真剣なんだぜこのヤローめ。
笑わないでね、このヤロめ。


それから3キロを走ってる・・・。


45歳の身体はガタギシ言う・・・。
まるでSLみてえだ・・・。


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高3球児の君よ、
愛すべき全ての君らよ、


君の身体は僕みたいにさ、
ガタギシなんてしてねえだろ?


だから走れ!


夢に終わりがあってたまるもんか!


誰かに引導を渡されちまうような夢なら、
最初(ハナ)っから持つな!


がんばれ!