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プルルンってな、元気いっぱいに走っていた。
うれしくなっちゃうな、イセッタだよ、イセッタ・・・。
オシャレなおじいさんが運転していた・・・。
イセッタってのは、コレさ、
ようやくネットで写真を見〜っけ!
可愛いだろ?
ウンチクを傾けていいか?
ウンチクを傾けるウンチくんさ。
日本ではBMW・イセッタとして知られているんだけんど、
本来はイソ・イセッタなんだ・・・。
イタリアの自動車メーカー、イソが設計・製作していた。
第二次大戦後のちっちゃな車のレース部門で、
フィアット・トポリーノ(ルパンのカリオストロの城で有名になったあの車じゃなく、その前のモデルさ。)の連勝を阻止したのがイソ・イセッタだ・・・。
しかし、どんなレースだったんだろうと想像すると笑える。
ちっちゃなちっちゃなこんなおもしれ〜カタチの車たちが、さ、
真剣に競争していたのだから古き良き時代だよなあ・・・。
ちなみに、このイソ・イセッタは顔がドアだ。
人形は顔が命なのだけれど、
イソ・イセッタは顔がドアだ。
え?正面衝突した際には何処から逃げるってか?
なかなか良い質問だね、答えてあげよう・・・。
屋根に脱出口があるのさ、
や〜ね〜、なんちゃって・・・。
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その後、イセッタはライセンス生産でBMWが作る事になり、
最終的には生産設備のすべてがBMWに譲られ、今日のBMW隆盛の礎となった。
今日見たおじいさんが乗ってたイセッタもたぶん、BMW製ではないかと思う。
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え?ところでイソはどうなったか?って?
うむ、50年代、60年代とな、
フェラーリ、ランボルギーニ、イソの3社によるイタリアンスーパーカーの歴史に輝かしい足跡を残している・・・。
だが、1974年に倒産しちゃったんだな、残念。
僕らが子供の頃に夢中になったスーパーカーブームが1977年だから、
もうちょっとがんばってくれていたらイソもフェラーリやランボルギーニのようなインパクトある名前になっていたのだろうな・・・。
フェラーリ、ランボルギーニ、ランチア、マセラーティ・・・。
その中にイソがあってほしかったな、きわめて個人的な願望なんだけれど・・・。
え?マセラーティじゃなくてマセラッティだってか?
わっはっは、格好悪い言い方だな、あんた、知らねえな。
それは、ジャグワをジャガーって呼んじゃうほどの恥ずかしさだぜ。
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しかし、キヨハラさんがフェラーリに乗っていても羨ましくはないが、
スズキさんがジムニーに乗っていたり、
ホンダさんがシビックに乗っていたり、
マツダさんがRX-7に乗っていたり、
カワサキさんがライムグリーンのバイクに乗っていたりすると妙に羨ましかったりする・・・。