気に入らんね、気に入らんよ、まったく・・・。
世の中で一番コレが僕は気に入らんよ・・・、
許し難いとさえ思う・・・。

ああ、コレだよ、コレ。
スナック菓子の袋の裏側に必ず記載されているこの一文が気に喰わない。


「開けにくい場合はタテ方向に開けてください。」


何年も前から僕はこの件に関して苦言を呈し続けているのだけれど、
一向に改善される気配すら無い・・・。


「開けにくい場合はタテ方向に開けてください。」


よく考えてみてほしい。
こんなにも無責任な言葉ってあるか?
タテ方向に開けた袋のスナック菓子の食べづらさを知っているのかと問いたい。
もっと自社製品に誇りと責任を持てと言いたい・・・。


開けにくい場合は、なんて想定しなくて良い。
開けやすいパッケージングに向けて心血を注げ!って、
僕がスナック菓子メーカーのKA者だったら現場に指示を出しちゃうね。


この写真はベビースターラーメンだが、オッケー牧場!
きちんとヨコ方向に開封出来た・・・。
きちんとヨコ方向に開封出来る品物なんだからさ、こんな能書きは書かなくても良い、ヨヨイの良いだ・・・。


時折、本当にヨコ方向に開かないヤツもあって苦労する。
意地でもタテ方向に開けたくない僕はハサミで切ったりする。


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何でだろう?
どうしてだろう?


ヨコ方向に開けないスナック菓子の袋が増えちゃったのは何故?


現場から職人がいなくなってしまったのか?


かつて、スナック菓子の袋には、こんな言葉は書かれていなかった・・・。
幼児でも簡単にヨコ方向に開封出来たものだ・・・。


精緻な技術が伝承される事無く、数多の職人たちは現場を去ってしまったのか?


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若手社員A:「あっ、パッケージの接着剤の分量を間違えちゃったんスけど。」
若手社員B:「ええっ、どれどれ、あ、本当だな〜、開かないなあ、コレ。」


名ばかり工場長:「まあ仕方ないんじゃねえ?オレじゃ判断出来ねえからさ、
         ちょっくら社長に聞いてみるよ。」


社長:「どれ、見せてみろ。」
(そして、まるでエキスパンダーを広げるような格好で社長はスナック菓子の袋を胸の前にて左右に引っ張る。)


社長:「だ、ダメだっ、ヨコ方向に開かないや!固すぎる!
    大至急役員みんなを招集しよう!ショ〜シュ〜リッキ〜♪」


役員一同:「ちょうど袋の上下にギザギザが付いておりますので、
      お客様には申し訳ないんですがタテ方向に開けてもらいましょう。」


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たぶん、そんないきさつがあったんだろうな・・・。


それ以後、すべてのスナック菓子の袋の裏側に書かれるようになったのだな。


「開けにくい場合はタテ方向に開けて下さい。」


職人はもう戻って来ないのか?


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戻って来い!
スナック菓子のパッケージ職人よ!