息子と僕とタロウ(犬)だけで過ごす夜の夜中、
抱き合うように寝ていた息子とタロウは暑いのか少し離れ、
ほぼ並行になってイビキをかいていた・・・。


タロウは犬なのだが仰向けで寝るので、
大きい息子と小さいタロウが並んで寝ている姿は平仮名の「い」だった。


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それからしばしの間があって、僕がヤツらの様子を見ると、
寝相の悪いタロウが動いていて、
息子に対して垂直の位置になり、
両足を息子の横腹に食い込ませるように寝ていた。


大きい息子と小さいタロウが垂直の位置で寝ている姿は片仮名の「ト」だった。


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明け方、
更に今度は両方とも動いていて、
ナナメの位置になってイビキをかいていた。


大きい息子と小さいタロウがナナメの位置で寝ている姿は漢字の「人」である。


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ヒトとヒトが支えあって漢字の「人」になるのだけれど、
ヒトとイヌがナナメの位置で寝ていても「人」になるのであった。


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「痛えっ!」
タロウの後ろ足が息子の顔の上に乗り、爪が頬にあたったらしい。
そしてヤツらは目覚めた・・・。


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おっは〜!
おやじぱみゅぱみゅママで〜す!
おっは〜!


朝ごはんもカレーだよん!